ユニセックス、天体、自然系が流行? 米でキラキラネームが人気

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◆1960年代が分岐点 名前は個性の一部
 しかしこの60年間にアメリカでは名前に対する親の考え方が大きく変化し、多くの親は子供が目立つようにと一般的な名前を選ばなくなった。1960年代は目新しさと独特さへの転換の時代だった。社会学者フィリップ・コーエンは、家族の規模が小さくなり子供が労働しなくなると、アメリカ人は「個々の子供のユニークさにこだわり始め」、命名を手始めに個性作りが始まったとしている。一方、社会はよりカジュアルになり、お互いをファースト・ネームで呼び合うようになった。自分と他人の名前を区別することがより重要になったとエバンス氏は指摘している。(アトランティック誌)

 さらに、1960年代には赤ちゃんの命名トレンドのデータが本を通じて入手可能になった。1990年代になると社会保障局の人気名前ランキングがネットに発表されるようになり、これらが名前の多様化に貢献した。もっとも、いまではユニークと思って選んだ名前がトップテン入りし、将来よくある名前になるという逆の結果を招いているとアトランティック誌は述べている。

◆ユニーク度さらに増した?今年の人気ネーム予測発表
 毎年人気上昇中の名前上位1000を発表する子育て情報サイト『The Bump』が、2022年版を発表した。今年のトレンドには、男女両方使えるユニセックス・ネーム、植物、動物などに由来する自然派ネーム、1950年代に流行ったビンテージ・ネーム、宇宙や星をイメージした天体系ネームなどが上げられている。

 ほかの人よりユニークな名前をつけたいならリストの下のほうから先取りせよというアドバイスまでついている。アメリカの個性派ネームブームは、当分続きそうだ。

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Text by 山川 真智子