仏、中学生の飲酒喫煙が減少 パンデミック以降 成人とは逆に
フランスではパンデミック以来、アルコールも煙草も消費が増加傾向にある。しかし、中学生に限って言えば、どちらも消費が減少したことが判明した。
◆法律違反にならない未成年者の飲酒と喫煙
この結果は、フランス薬物・薬物依存監視機構(OFDT)が中学4年生(日本の中学3年生にあたる)2000人を対象に行った統計調査で判明し、1月12日に発表された。未成年(18歳未満)を対象としたアルコール、煙草などの消費調査とは驚きだが、実はフランスでは未成年の飲酒も喫煙もそれ自体が禁じられているわけではない。法律で禁じられているのは、未成年者への酒類の販売、公共の場でのアルコール提供、成人の保護者を伴わない16歳未満のアルコール飲料提供施設の入場、酩酊するまで未成年者に酒を飲ませることだ。つまり、家庭や友人宅などプライベートな環境で酩酊しない程度にアルコールを飲むことは禁止されていない。
煙草についても状況は似ており、法律が禁止するのは、18歳未満の未成年者への煙草やそれに類する商品の販売と、学校やスポーツ施設、文化センターなどを含む公共の施設での喫煙だ。
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