COP26がスーパースプレッダーイベントに? 開催地グラスゴーが警戒
国連の「気候変動枠組条約」に参加する国や地域が温暖化対策を議論する26回目の会議、COP26が10月31日から11月12日までイギリスのスコットランド最大の都市、グラスゴーで開催される。代表団だけでも数万人が訪れる大イベントとなり、新型コロナ感染再拡大のきっかけになるのではという懸念が広がっている。
◆リアル開催必須 感染リスクも地球のため
この会議はもともと昨年11月に開催される予定だったが、パンデミックのために延期となっていた。オンライン開催という選択肢もあったが、各国が排出量削減に野心的に取り組むことが急務であり、直接顔を合わせて話し合いをしなければ進展はないという判断から、グラスゴーでの開催が決定した。(ガーディアン紙)
12日間の間に、2万5000人から3万人の参加が見込まれており、公衆衛生の専門家の間では、このイベントがスコットランドに大幅な感染増加をもたらすのではないかという懸念が高まっている。スコットランドのハムザ・ユソフ保健相はリスクがあることを認めつつ、スコットランド自治政府と英政府は適切な感染防止の対策を講じると強調した。(英トークラジオ局LBC)
英政府は、ワクチン接種の有無にかかわらず自国で出国前検査をすることを含め、検査ルールに従うことを出席者全員に求めている。また、出席者とスタッフには自己検査キットを用いて陰性であることを毎日証明することを要求。感染者には厳格な隔離措置を取り、マスクや顔をカバーする用具の着用など、可能な限りの対策を取るとしている。(同)
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