眞子さん結婚、海外紙の視点 ヘンリー王子夫妻との違い、公を優先する日本の価値観……

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 10月26日午前に結婚した眞子さんと小室圭さんの夫妻は同日午後、都内ホテルで記者会見に臨み、これまでの経緯や互いへの気持ちなどを語った。荒波のなかの船出を決意した二人について海外紙も、これまで報じられた金銭トラブルとメンタルの問題などを含めて伝えている。

◆「ひどく困難な道のり」
 二人の婚約は2017年に発表されていたものの、圭さんの母が元婚約者との間に金銭トラブルを抱えているとの報道を受け、結婚が延期されていた。その後世論は圭さん本人の性格などにも敏感に反応するようになる。ニューヨーク・タイムズ紙(10月25日。以下「NYT」)は「ひどく困難な道のり」だったと総括し、400万円の返済を工面する目的で皇室に狙いをつけているのではないか、との邪推があったと振り返っている。

 結婚に伴い税金が使われるのではないかと目されたことも、反発を生む理由のひとつとなった。英タイムズ紙(10月27日)はこの点に関し、二人の金銭感覚の慎ましさを英王室と比較する形で伝えている。アメリカでの新生活に臨むという点で「小室夫妻はサセックス公爵とサセックス公爵夫人(ヘンリー王子とメーガン妃)と比較されてきた」と記事は述べる。しかし、「だが彼ら(小室夫妻)の暮らしぶりと性格は、ヘンリー王子とメーガンとはかけ離れた生活を送ることを感じさせる」としている。日本の皇室メンバーは個人で資金と資産を所有せず、「英国王室と比較して静かで慎ましい中流階級の生活」を送っていると記事は述べる。世論に配慮し、儀式と結婚式は行われなかった。

Text by 青葉やまと