オアフ島でワクチンパスポート 60日試験実施 観光客も対象

Caleb Jones / AP Photo

◆追い詰められるワクチン未接種者
 同記事によると、今回のプログラムについてブランジアーディ市長は「(このプログラムを)常識的なものと捉えてほしい。私たちはコミュニティーのために、デルタ株および現在の感染者数と闘う努力をしている」と語っている。

 同記事によると、オアフ島ではワクチン接種可能な住民のうち、76%がすでに接種済みだ。少なくとも1回接種した人を合わせると85%となる。つまり、12歳未満とワクチン接種を拒む人々を除けば、ほとんどの人々がワクチン接種を済ませていることになる。ワクチン未接種者の肩身は日に日に狭くなるばかりだ。筆者の知人も最近までワクチンを未接種だったが、「人前では未接種だと言えない雰囲気だった」と話しており、社会的プレッシャーと安全面を考慮して、ようやく接種を決意したそうだ。

 今回のプログラムでは、少なくとも9月13日から60日間はワクチン未接種者がレストランやジム、映画館など人が集まる場所にほぼ入場できなくなり、社会的にかなりの不便を強いられることになる(テイクアウトはOK)。ハワイで大多数を占めるワクチン接種済みの人にとって、接種証明を見せることは不便ではなく、かえって安心して外出できるようになるため、同プログラムはおおむね好意的に受け取られている。

 今後学校や職場でもワクチン接種義務が進んでいけば、健康上の理由以外でワクチンを拒否していた人々は、否応なしに接種せざるを得なくなるだろう。オアフ島に続き、今後他島でも同様のプログラムが実施される可能性が高い。

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Text by 川島 実佳