河南省水害の被害全容が明らかになる日は来るのか?
7月20日、前代未聞の洪水に襲われた河南省鄭州市。公式発表によれば、7月25日までに確認された河南省の集中豪雨による水害の被害者数は63人、行方不明者は5人だ。だが実際の数はこの比ではないと見る声がネットには多い。それはなぜか?
◆水に浸かった地下鉄の被害者
今回の鄭州市の洪水被害で世界中に広まった動画の一つが、浸水した地下鉄車内の様子だった。このとき地下鉄5号線に閉じ込められた人数は500人以上だったという。しかし、公式発表によれば、地下鉄内の洪水で亡くなったのは12人とされており、この数字を疑う声は少なくない。鄭州市第九病院の救急科の職員もインタビューに答え「7月20日に地下鉄で負傷したという乗客が多く運ばれてきた。なかには、不幸にも亡くなった人が複数いる。だが、その人数は開示に適さない」と発言している。(希望の声、7/22)
◆地下駐車場の悲劇
鄭州市の中心に近い広匯Pama小区の地下駐車場では、洪水により壁が一気に壊れ、あっという間に水で満ちてしまった。比較的低い土地である同地区では、地下の浸水を予想して、車を移動するよう所有者らに呼びかけたため、ちょうど車の所有者が皆地下に降りていたという。命からがら走り出た人の証言によれば、地下二階で、水が腰から首まで上がってくるのに3秒しかかからなかったという。この駐車場からはすでに6名の遺体が運び出されたが、正確な犠牲者数はまだ不明だ。(希望の声、7/24)そうして、鄭州市の地下駐車場はここだけではない。