「ファイザー製は危険と広めて」インフルエンサーに謎の仕事依頼 ちらつくロシアの影
5月20日前後、フランスとドイツの複数のインフルエンサーが、ロンドンを拠点にするというPR会社から報酬つきの仕事を持ちかけられた。内容は、ファイザー社ワクチンの信用を貶めるビデオを投稿してくれというものだ。
◆少なくとも4人のインフルエンサーを勧誘
ファジー社(Fazze)がスポンサーによる報酬つきの仕事を持ちかけたインフルエンサーは、わかっているだけで4人いる。この4人は全員、持ちかけられた話のうさん臭さに危険を感じ、ツイッターなどで自分のフォロワーたちに注意を呼びかけたからだ。(ウェスト・フランス紙、5/25)
たとえば、「ダーティ・バイオロジー」の名でユーチューブに科学系チャンネルを開いているレオ・グラセは、受け取った提案メールのスクリーンショットをツイートして、ファイザーを貶めるビデオは疑ってかかれと注意を促した。ちなみに、ダーティ・バイオロジーのチャンネル登録者は117万人だ。
4万人以上のチャンネル登録者をもつユーチューバーのサミ・ウラディットや、インスタグラムでフォロワーを8万7千人持つインターン医アミンも同様だ。アミンは、アカウント名「エ・サ・ス・ディ・メディサン」で、インスタやツイッチを通し医学系情報を流している。
コンタクトを受けたのは、フランス人インフルエンサーばかりではない。149万人の登録者を持つドイツ人元ジャーナリストでユーチューバーのミルコ・ドロチュマンも同様の誘いを受け、受け取ったメールのスクリーンショットをツイートした。(ル・モンド紙、5/24)