米、ワクチン2回接種が25%に 保守州では遅れ

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 今年1月20日にジョー・バイデン大統領就任後、アメリカではワクチン投与が急ピッチで進んでいる。バイデン大統領は「就任100日で1.5億本」のワクチン投与を目標に掲げていたが、実際の進度はそれを軽く上回っている。就任3ヶ月(91日)が経過した4月21日、同大統領はアメリカ国内でついにワクチン接種2億本を達成したと公表。「いまこそ歴史的なワクチン投与努力が、新しい段階に入るべきときだ」「16歳以上なら誰でもワクチン接種ができるようにすべき」と述べ、国民に対し積極的にワクチン接種を行うよう呼びかけた。
 
◆アメリカ国民4分の1がワクチン接種完了
 筆者の住むハワイ州でも州民に対するワクチン投与が順調に進んでいる。ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、ハワイ州では州民の30.4%がすでに2度の接種を済ませている。これはアラスカ州(33.89%)、ニューメキシコ州(31.48%)、サウスダコタ州(30.43%)に次ぐ4番目の高確率だ。もっとも、人口の少ない州では順番を待たなくていいためワクチン投与が簡単に行えることは確かで、人口の多いカリフォルニア州は接種数が約943万本と全米一多いものの、人口比では23.85%と低い。全米平均では24.85%で、国民のおよそ4分の1が2回の接種を済ませた計算となる。

 ハワイ州では4月20日から16歳以上ならワクチン接種が可能となったため、筆者も21日に早速予約をした。予約はオンラインで、まずは郵便番号から近い接種会場を検索。その後、日時を選ぶと、健康保険やアレルギーなどに関するアンケートに答えて予約手続き完了となる。予約は非常にスムーズで、会場と予約時間の選択肢も数多く用意されていた。当日は身分証明書と健康保険証を持参すれば良い。

Text by 川島 実佳