「へそ出し・ミニスカ禁止」に女子高生が反発 1800年の「ズボン禁止」から抗う仏女性
◆長くズボン着用を禁止されてきたフランス人女性
それにしても感慨深いのは、スカートを履く権利を求める時代が、フランスにやってきたということだ。というのも、フランスでは、女性がズボンを履く権利を得るのに長い時間を要した歴史がある。
まず1800年には女性が男装することを禁止する法律が成立した。同法は「男装を希望する女性は、警察署に申し出て許可を得なくてはならない」と定めるものだった。その後、1892年と1909年に、「自転車のサドルを持つとき」と「馬の手綱を手にするとき」は例外とすることが定められたが、20世紀に入ってもこの法律は生き続けた。
1930年には女性スポーツ連盟がこの法律を根拠に示し、ズボンを履く女性アスリートを訴えた。その結果、当連盟は女性選手にズボン着用を禁止する権利を持つという判決がおりた(フランスアンフォ、2013/2/5)。