世界第2位の評価、西アフリカ・セネガルのコロナ対策
今月、米Foreign Policy(FP)が独自の調査に基づいて、分析・評価を実施した「新型コロナ対応のグローバルインデックス(The COVID-19 Global Response Index)」のランキングを公表した。分析対象となった36ヶ国のうち、世界一と評価されたのは、アーダーン首相の早期対応や国民に寄り添ったコミュニケーションが各メディアでも注目されていたニュージーランド。続いて、2位にランクインしたのは、西アフリカのセネガルだ。パンデミックのリスクの懸念の方が話題に上っているアフリカの文脈において、あまり語られることのない、セネガルの対策と対応とは。
◆健闘するアフリカ主要国
FPの指標は、G20主要20ヶ国と、専門家が選定した途上国を含む36ヶ国が対象。ランキングは、公衆衛生面、財政面、事実に基づいた公式発表といった、重要な政策に関する首脳の対応を、昨年末から8月末まで継続的にモニタリングした結果を指標化し、その指標数値を高い順に並べたものだ。指標は、米疾病予防管理センター(CDC)のほか、英オックスフォード大学や米国の主要大学、米国際開発庁(USAID)などが共同して開発された。
ランキング上位は、ニュージランド、セネガルに続き、デンマーク、アイスランド、サウジアラビア、ベルギー、オーストラリア。その後に、ドイツ、アルゼンチン、南アフリカ、ケニア、フィンランド、台湾、ガーナ、フランスと続く。ちなみに、日本の順位は20位、米国は31位だ。グローバルランキングでは、欧米主要国が上位を占めがちだが、このランキングでは、アフリカや南米各国もランクインしているのが特徴的。36ヶ国の内、アフリカ大陸からはエチオピアを含む、5ヶ国が含まれているが、セネガルだけでなく、南アフリカ、ケニア、ガーナの4ヶ国が上位にランクインし、対応策が比較的高く評価されているといえる。パンデミック発生当初から、アフリカ大陸は、全体としてその感染爆発が危惧され、警戒され続けてきた地域だが、早期対応やリスクを多く見積もったうえでの厳しい対策と政策をとった国々は高い評価につながっているようだ。
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