米大学再開、各地でクラスター 集団生活の危険が浮き彫りに
◆大学生の「ニューノーマル」
大学におけるアウトブレイク発生はニューヨークだけではない。ペンシルバニア州の私立大学、ゲティスバーグ・カレッジでも同様のパターンでアウトブレイクが発生した。CNN(電子版)によると、同校では8月17日に新学年が開始。その後、「ソーシャルな集まり」で感染が拡大し、348人を対象に実施した検査で25人が陽性反応を示したため、9月1日に学生全員の検疫(自主隔離)に踏み切った。同校のウェブサイトによると、検疫は現在も続いており、クラスはすべてバーチャルで行われている。学生たちは食事を受け取る際、浴室やトイレを使う際、感染検査を受ける際、またはカウンセラーに会う際以外は寮の部屋を出られないという。
アメリカの大学のような集団生活状況は日本の大学ではあまりないことだが、サークルや飲み会、合宿など「3密」になる機会があり、アメリカの大学で発生したアウトブレイクから学ぶことは多い。パンデミック下の現在、ソーシャルな機会が多く楽しく過ごせるはずの大学生活も、マスク着用やソーシャルディスタンス、集会禁止などの「ニューノーマル」に従う必要がありそうだ。
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