トランプ政権、オンライン授業の留学生に帰国命令 州や大学反発

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◆外国人留学生は大学の貴重な財源
 また、カリフォルニア州が7月9日、州政府としては初めて同様の訴訟を起こした。NBCニュースによると、カリフォルニア州は全米一留学生数が多い。同州内に多くのキャンパスを持つ名門カリフォルニア大学は、全学生数22万6125人のうち1割以上におよぶ2万7205人が留学生だったという。多額の授業料を支払う留学生がいなくなれば、当然同州の財源に大きな影響が出ると思われる。

 困るのはもちろん大学や州政府だけではない。大枚をはたいてアメリカの大学に通う留学生にとって、学業の途中で帰国させられるというのはお金と時間が無駄になるばかりか、将来の人生計画が狂わされる可能性がある死活問題だ。

 かなり唐突に下された今回の命令に関しては、カリフォルニア州に続き、今後他州やほかの大学も続々とトランプ政権を提訴する動きに出ると思われる。大学の秋学期開始まで約1ヶ月半と迫ったいま、司法がどのような判断を下すかに注目したい。

Text by 川島 実佳