世界的デザイナーも制作、広がるマスクの多様性 透明マスクも

Samatoa Lotus Textiles

 新型コロナがもたらす影響のうち、世界中で目に飛び込むもののひとつがマスクの普及である。最初は使い捨ての不織布製一辺倒だったマスクにも変化が生まれ、ファッショナブルなものから実用性重視のものまでさまざまなバージョンが、世界各地で考案されはじめた。

◆世界のデザイナーによるアクセサリーマスク
 5月14日号でクリエイティブなマスクを特集したモード誌ガラには、多くの著名デザイナーから独創性あふれるマスクが集まった。同誌によれば、最初に挙手したのはジャン=ポール・ゴルチエで、1980年代からモード界を騒がしたお茶目ぶりがいまだにうかがえる作品を披露している。宝飾店ブシュロンの生花マスク、頭全体を覆う花の冠のようなロリータ・レンピカのマスクなどは、そのままランウェイを歩くのにふさわしい作品だ。

 ロイター(5/15)は、ファッションと融合したマスクの製作販売がアフリカでも始まっていることを報道している。南アフリカの高級レザーアクセサリー店インガ・アトリエは、革製のマスクを販売しているし、ダカールのデザイナー、ソフィー・ジンガは、「fashonfightscovid19.com(covid-19と闘うファッション)」と名付けたサイトで布製マスクを販売している。最も目を引くのはナイジェリアのデザイナーによるマスクで、ビーズやスパンコールをちりばめたそれは、すでに装いになくてはならないアクセサリーのように見える。

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Text by 冠ゆき