エアコンの風で感染の可能性 中国のレストランでの事例が報告 新型コロナ

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◆エアコン利用は換気とセットで
 研究者らも認めるように、この報告は万全なわけではなく、シミュレーション実験や血清検査に欠けるものだ。しかし、同報告書が喚起するように「重症急性呼吸器症候群および中東呼吸器症候群ウイルスについては、すでにエアロゾルによる伝播の可能性が報告されている」。新型コロナウイルスにおいても可能性があると考えるのは、むしろ自然なことであろう。また、同じ部屋に置かれたテーブル10台のうち、同一エアコンの気流の通り道にあたる3テーブルのみで感染が引き起こされた事実を見ると、エアコンが飛沫を拡散させた可能性は高いように思える。

 医学分野のプレ・プリントサイト『medRxiv』に4月7日に発表された研究は、湖北省を除く中国での感染例を調査したものだが、これによれば、「3人以上への集団感染は、すべて屋内で発生している」という。

 屋内での感染の危険性については日本でもかねてより、声高に注意喚起がなされているが、これから夏日を迎え頻繁になると思われるエアコン利用時には、さらなる注意を払いたい。実際上にあげた調査報告書はどちらも、換気の重要性を説いている。

Text by 冠ゆき