ヨーロッパ人、「自宅待機」で何してる? スイスは「おひとりさま」スポーツが人気

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 新型コロナウイルス感染で、世界の人々は、家で過ごす時間が増えている。その過ごし方は、年齢や性別、子供の有無によっても違ってくるだろうが、ネット動画を見たり、ネットショッピングをしたり、テレビを見たりといったデジタル系の利用は多いはずだ。1都4県の16~25歳の女性へのアンケート結果(girlswalker)や、全国の20歳以上の一般男女へのアンケート結果(凸版印刷消費行動研究室)からも、それがうかがえる。

 日本よりも早く外出制限が出されたヨーロッパでは、人々はどんなふうに過ごしているのか。アンケート結果や消費動向からその様子をうかがってみよう。お国柄が垣間見えるかもしれない。

◆イギリス 大人の塗り絵に再注目
 数年前、イギリスやフランスで大人の塗り絵がブームになり、高級ブランドのエルメスまでも大人向けの塗り絵を販売した。日本でもイギリス発の塗り絵『ひみつの花園(Secret Garden)』がヒットして、大人の塗り絵に人気が急に高まったのは記憶に新しい。

 バーミンガムシティ大学メンタルヘルス看護学のキム・ムーア上級講師は、コロナ禍でストレスや不安を低減する方法として、塗り絵をあげている。そんな専門家の声を聞いてか聞かずか、実際に塗り絵の売り上げが伸びている。出版業界のデータを把握・研究しているニールセンブックによると、大人の塗り絵は、パズル本、子供のための学習本、スタディガイド、そしてペーパーバック小説とともに売り上げを伸ばしている(BBC)。アマゾンで大人の塗り絵の売り上げが955%もアップしたという報道もあるほどだ。

Text by 岩澤 里美