新型コロナ:郵便物はどう扱うべきか? 配達側も対策
新型コロナウイルスによる症状は、2、3週間以内に治まる発熱や咳といった軽度から中等度のものが大半である。一方で、とくに高齢者や基礎疾患を持つ一部の人にとっては、肺炎の発症や死亡を含め、重症化する可能性もある。
アメリカ郵便公社は郵便局の営業を続けているが、顧客には2メートル以上の間隔を保つこと、そして、パスポート申請には事前に予約することを義務づけている。郵便物を通じてCOVID-19が拡散されている兆候はないものの、公衆衛生の専門家による指導に従っていると当局は話す。
物流最大手のフェデックスとユナイテッド・パーセル・サービスは、荷物受け取り時のサインを省略することに決めた。
全米郵便配達業者協会は会員企業に対し、ドアベルを鳴らす代わりに、ほかに誰かが触っていそうな場所を避けてドアをノックすること、そして、社会的距離を取ることを助言している。
3月25日に配布された会報では、現時点で51人の郵便局職員にCOVID-19の陽性反応が出ており、約2,000人が隔離対象となっていることがフレデリック・ローランド会長より報告された。ニューヨーク出身の配達員(50)は新型ウイルスに関連する合併症で死亡したが、勤務中の感染であったかどうかについては明確ではない。
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