駐車違反に13万円の罰金 冷や汗もののスイスの駐車事情
◆路上駐車 線からはみ出ると違反
路上駐車の違反も厳しい。有料枠も制限時間がある無料枠も、警官が定期的にチェックしている。有料枠なのに払っていないときはもちろん、どちらの枠でも少しでも時間が超過していると見つかれば即座に罰金振込用紙がワイパーに挟まれる。有料枠で枠番号を押し間違えて払ったとしても罰金の対象になるため、もし間違いに気づいたら、自分が止めた枠の番号で払い直したほうがいい。
止め方にも細かいルールがある。枠線内に4輪がしっかりとおさまっていないと違反になる。枠線にタイヤが乗っていたり、枠線からタイヤがはみ出したりしていると違反だ。
数年前、チューリヒ市に住むホテルマネージャーが、無料駐車枠線から後輪がはみ出た状態で、3日間、車を止めっぱなしにし、約13万円の罰金を課された(スイス放送協会)。落ち度は二つあり、枠線からはみ出していた点と、10時間以上止めていた点だった。
以前、あるスイス人コメディアンの持ちネタで、警官に扮し、駐車枠線からタイヤがほんの少し出た車に次々に罰金振込用紙を置いていくパロディーがあった。それを見てつい笑っていたものだが、実は笑えない話だ。スイスでは、駐車違反の最高額は100万円以上になるという。