マルクスは不本意? 自身の墓に監視カメラ 相次ぐ破壊で対応

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 ロンドンのハイゲイト墓地にあるカール・マルクスの墓が昨年2度にわたり、ハンマーによる破壊やペンキでの落書きの被害を受けた。今後の被害を防止するために監視カメラが取りつけられたが、マルクスにとっては望まぬ措置ではないかという意見も出ている。

◆死後もご難続き 墓への暴力行為
 マルクスの墓の毀損が見つかったのは昨年1月で、彼と家族の名前が刻まれた大理石のプレートがハンマーのようなもので傷つけられていた。その2週間後には、「憎悪の教義」「集団虐殺の創造者」といった言葉が赤いペンキで墓碑に書かれ、プレートもさらに損傷を受けていた。

 マルクスの墓を標的にした破壊行為は以前にもあり、1960年には、マルクスはナチスの罪人、アドルフ・アイヒマンを愛していたというドイツ語のスローガンとともに、黄色い塗料でかぎ十字が描かれるという事件が起きていた。また1970年にはパイプ爆弾が仕掛けられ爆発した。かぎ十字の落書きに加え、墓石の上のマルクスの銅像の鼻を切り落とそうとした形跡もあったという。1970年と昨年の事件に関しては犯人は捕まっていない(ニューヨーク・タイムズ紙、以下NYT)。

 損傷したプレートは現在修復のため移動され、写真が代わりに取りつけられている。墓碑を所有するMarx Grave Trustのリズ・ペイン氏は、プレートが元通りに収められ、監視カメラが最善の解決策になることを望むとコメントしている(同上)。

Text by 山川 真智子

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