「野生動物の販売を禁止すべき」新型コロナウイルス発生で高まる声 中国

Anti-Poaching Special Squad via AP

 さらに、国を超えての旅行や世界規模の取引が頻繁になるほど、感染拡大のリスクはより高くなると、ダスザック氏は述べる。

 ヒューストン大学で中国政治研究を行うピーター・リー氏によると、中国において野生動物が嗜好の対象となったのは比較的最近であり、国の経済成長に伴い拍車がかかったという。しかし、命にかかわるような感染症が中国全土で流行するなか、国内のソーシャルメディアでは、富裕層の人々による野生動物への欲望によって他人までもが再び危険にさらされていると、多くの人々が不満を示している。

「これで2度目です……最初はSARSで、今回は武漢です。これ以上は望みません」と、査定士として働くライ・シンピン氏は四川省の自宅から電話で答えた。

「私たちも野生動物はまったく好きではないのです。しかし私たちのせいにされています」と、36歳の主婦タオ・イーウェイ氏は話す。今回の流行を受けて、野生動物の取引禁止を一時的なものから永久的とするよう求めている。

 外来種の飼育、販売方法について、より恒久性の高い改案が中国政府から発表される見込みだ。2020年2月、習近平国家主席は、国民の健康にリスクとなる野生動物の違法取引を、政府は「断固として禁止し、厳しく取り締まるべき」と表明した。

 中国東部にある安徽省当局は、アナグマやタケネズミなどの飼育場を閉鎖した。港湾都市天津では、野生動物販売の取り締まりの結果、ニシキヘビやオウムを販売していた3人を含む計6人の業者を逮捕したと、当局からの発表があった。

 政府関係者によると、新型ウイルスが流行し始めて以来、中国全域の市場とオンラインストア合わせて約150万店舗で検査が行われたという。そして、約3,700店が操業停止となり、およそ1万6,000ヶ所の飼育場が封鎖された。

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Text by AP

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