春節、中国人大移動開始 懸念される新型肺炎の拡大
中国の保健当局は、新型コロナウイルスによる肺炎の発症数が440件に達し、死者も9人に上っていると発表した。中国ではこれから春節(旧正月)の旅行シーズンを迎え、国内外を移動する人が増えるため、これが感染拡大につながるのではないかと懸念されている。
◆人から人へ 感染拡大か?
新型肺炎は昨年12月から感染が確認されている。武漢市の海鮮類や動物を扱う市場から、動物を介して感染が広がったと見られているが、現在では人から人への感染が確認されており、武漢市だけでなく、上海、北京、広東省でも新型肺炎と診断された人が出ている。また中国国内のみならず、日本、韓国、タイ、台湾、アメリカでも感染者が報告されている。
感染すると、発熱、全身倦怠感、乾いた咳などの症状が現れ、呼吸困難などにも陥るという。今回のウイルスの株がこれまで人から見つかったことはないため、ワクチンは現段階ではないとユーロニュースは解説している。ロサンゼルス・タイムズ紙(LAT)は、人から人へ感染することが確認されたことで、感染の急拡大の可能性が強まったとしている。
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