「助けて」中国の刑務所で作られたクリスマスカードに 横行する強制労働と虐待

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 イギリスで販売されたクリスマスカードに、中国の刑務所で強制労働をさせられている受刑者が助けを求めるメッセージを書き込んだものが見つかり、話題となった。人権保護団体によれば、刑務所での強制労働は中国では日常的に行われており、人権を無視して作られた商品が世界の市場に出回っている。

◆6歳少女がメッセージ発見 元受刑者が大手紙に報告
 この事件を報じたのは英タイムズ紙だ。記事によれば、父親が買ってきた新品のカードの1枚がすでに使用済みだったことに、南ロンドンのトゥーティングに住む6歳の少女、フローレンス・ウィディコムちゃんが気づいた。書かれていたのは「我々は中国の上海清浦刑務所の外国人受刑者です。意思に反して働かされている。どうぞ我々を助けて。そして人権団体に知らせてください」というメッセージだった。

 メッセージには「ピーター・ハンフリー氏に連絡して」というリクエストも含まれていたが、少女の父親のベン・ウィディコム氏は、何の説明も書かれていなかったことから、いたずらではないかと疑ったという。しかしハンフリー氏の名前をネットで検索し、彼が過去に清浦刑務所に収監されていたイギリス人で、元ジャーナリストだったことを突き止めた。ウィディコム氏から連絡を受けたハンフリー氏は、中国の刑務所での強制労働についての記事をタイムズ紙に寄稿し、多くのメディアが後を追う形で事件を取り上げた。

Text by 山川 真智子

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