国別ブランドランキング、日本2連覇 見直される日本の伝統的価値観

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 ロンドンに本部を置くブランド・コンサルティング会社、フューチャーブランドが発表する国別ブランド指標(FCI)で、前回2014年調査に続き、今回も日本が1位となった。生活の質、歴史文化、製品サービスが高く評価されており、今後ますます日本を訪れる人々が増えるだろうとされている。

◆日本ブームは本当だった? ブランド価値は世界一
 この調査は、GDPなどの伝統的枠組みよりも、価値観、生活の質、伝統文化などを評価基準としており、国家をブランド品として見たときの評価に近いものとなっている。対象となった国は、世界銀行がGDPによってランキングした上位75ヶ国。これらの国に住む2500人が、オンラインで一人につき7ヶ国を評価する形式が取られた。少なくとも対象国のうち7ヶ国をよく知っている、旅行に興味がある、昨年1回以上海外旅行をしたなどが回答の条件となっている。

 調査の結果、1位にランクされたのは日本で、ノルウェー、スイス、スウェーデン、フィンランド、ドイツ、デンマーク、カナダ、オーストリア、ルクセンブルグが続いている。アジア太平洋地区からは唯一のトップテン入りで、前回調査の2014年に初めて獲得した首位をキープした。

Text by 山川 真智子