ロシアの爆発の正体は? 原子力巡航ミサイル「ブレヴェスニク」の可能性も

Dmitry Dub / AP Photo

◆信頼失墜のロシア政府
 ロシア政府のずさんな対応に、欧米メディアは不信感を露わにしている。チェルノブイリでの原発事故の際と同様、あたかも深刻な事態が起きていないかのように当局は情報統制を行なった、とNYT紙は伝えている。今回は一般市民の生命に危害は及ばなかったが、「ロシア政府は国民と世界に事実とリスクの大きさを説明するよりも、保身に興味があることが改めて証明された」と同紙は厳しく非難する。

 セベロドビンスク市の公式サイトは放射線量の情報を伝えていたが、不可解なことにこの情報は現在同サイトから削除されている。ブルームバーグはこうした動きを報じ、「(事故に)続くロシア政府のあいまいで断片的な説明から明らかなように、原子力事故の真実を世界あるいは自国民に対して伝えることを同政府には期待できない」と対応の稚拙さを糾弾している。

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Text by 青葉やまと