ロシアの爆発の正体は? 原子力巡航ミサイル「ブレヴェスニク」の可能性も

Dmitry Dub / AP Photo

 ロシア北西部のミサイル実験場で8月8日、ミサイルの爆発事故が発生した。職員5名が死亡したほか、2名が負傷している。付近の放射線レベルはおよそ1時間にわたって上昇し、ヨウ素剤を求める市民で付近の街は一時騒然とした。

◆5名死亡、街は混乱状態に
 事故が起きたのは、北極圏にあるニョノクサの街にほど近い海上演習場だ。実験に関与していたと見られるロスアトム社の責任者によると、ミサイル試験の完了後に突如として炎が上がり、エンジンが爆発した。これにより技師たちが海に投げ出されたという。5名の技師が死亡したほか、爆風を受けた3名が負傷している。

                                                                                                                 

 現場から東に40キロほど離れたセベロドビンスク市内では、事故後40分間にわたって放射線量の上昇が確認され、一時、毎時2マイクロシーベルトの数値を記録した。

 線量上昇の情報が市内に知れわたると、街は一時パニック状態となった。ヨウ素剤を求める人々が薬局に殺到した(ニューヨークタイムズ紙、8月12日、以下NYT)。当初ロシア政府は液体燃料ロケットの爆発だと発表していたが、ロケットの動力源に放射性同位元素を用いていることを事故から2日経って認めた。

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Text by 青葉やまと