KIMONOは誰のもの?「文化の盗用」と感謝の違いを考える

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 アメリカ人タレントのキム・カーダシアンさんが、自分の補正下着ブランドに「KIMONO」と命名したが、ブランド名を別のものに変えると発表した。近年問題視されている「文化の盗用」の一つとしても批判され、方針を撤回した形だ。実は海外で「KIMONO」と冠した着物風衣類が人気を博しており、こちらも是非をめぐり大きな論争となっている。

◆「日本のプライドを傷つけた」勝手な利用に怒り
 今回の出来事では多くの日本人が、日本文化を代表する着物の名前がまったく違う衣類、それも下着に使われたことに不快感を表した。ソーシャルメディア上では、「日本の文化をわかっていない」「単に自分の名前に引っかけただけ」「商業目的に利用された」など多くの批判が上がった。

                                                                                                                 

「Cultural Appropriation(文化の盗用)」との声もあり、とくに人種問題に敏感なアメリカ人の目は厳しい。戦時中に強制収容所に送られ、着物をはじめとする日本のアイデンティティを捨てることを求められた日系アメリカ人の気持ちを傷つけるものだ、とロサンゼルス・タイムズ紙(LAT)は指摘。着物が持つ文化的、歴史的文脈を完全に取り去る行為だと非難していた。

Text by 山川 真智子