中国メディア「日本人はマスク依存症?」 “奇妙な光景”の理由に興味津々

Hinochika / Shutterstock.com

◆交流を避けたいからマスクに依存?
 日本人はどうしてマスクをつけたがるのか。日本には約3000万人の花粉症患者がいるとされ、花粉アレルギーを予防するための最もポピュラーな対策となっているのは事実だ。しかし、これは理由の一部に過ぎないとある中国メディアは指摘する。新浪看点は日本のバラエティ番組で実施された調査を引用し、「風邪の予防など衛生上の理由でマスクをする人は全体の3割程度にしか過ぎない」とし、「特に若い女性は顔を隠すためにマスクを使用している」と伝えた。

 中国では「日本人は本音と建前を重視する」としばしば言われる。新浪看点は、マスクは本心を隠す手段となっており、相手に表情を悟られないようにしているとする日本人専門家の意見を紹介。交流を避ける手段としてマスクに依存していると伝えた。

◆マスクをすると魅力的になる理由
 同調査の街頭インタビューでは、マスクをする理由として「化粧をする必要がない」「顔が見にくいから」などのほか、「マスクをしたほうが美人に見えるから」という回答があった。情報サービスを提供するマッチアラーム社の調査によると男性の45%は「マスクをした女性は魅力的」と回答している。女性の25%も同様の回答だ。専門家は「マスクで隠された部分は自分が理想とする異性を想像して補完する」と説明する。

 外国人には不思議に見えるマスクも日本ではファッションアイテムとして進化した。通常の白色のマスクのほか、黒やピンク、女性向けではリボンやレースをあしらったものなどバリエーションに富んでいる。日本独自のマスク文化は今後も注目を浴びそうだ。

Text by 古久澤直樹