中国メディア「日本人はマスク依存症?」 “奇妙な光景”の理由に興味津々

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 日本人の4人に1人が花粉症と言われる現代。花粉が舞う時期には街を歩く人の多くが予防策としてマスクを付ける。しかし、外国人の目にはこういった光景が奇妙に映るようだ。中国国営テレビは「日本人はマスク依存症? 1人当たり平均39枚のマスクを所有」と報道。PM2.5など大気汚染が深刻な中国と比べて、日常的にマスクを使用する必要がない環境でどうしてマスクが必要なのか。中国各紙は興味津々だ。

◆日本人は1人当たり平均39枚のマスクを持っている?
 ウェブメディアの文学城は「日本に旅行する外国人は街のいたるところで奇妙な現象を見つける」と画像付きで紹介。通勤時のサラリーマンや通学途中の学生がそろってマスクを付ける光景に対し「これは錯覚ではない」と驚きをもって伝える。

 日本衛生材料工業連合会によれば、2016年度の日本のマスク生産量(国内生産・輸入)は49億枚を超える。このうち、医療用と産業用を除いた家庭用で全体の約8割を占める。日本で大して話題とならなかったこのニュースは海を飛び越えた。ポータルサイト大手の新浪看点は「日本人、マスク依存症に苦しむ」との見出しで、生産量をグラフで詳細に紹介。1人当たり平均で39枚所有していると分析し、若者から高齢者まで「1億2700万人の国民全てに均等に分配されている」と指摘し、マスクは日本人が外出するさいの必須アイテムだと紹介した。

Text by 古久澤直樹