“クリスマスにケンタッキー”は日本の伝統? 40年来の慣習に海外からツッコミ

 クリスマスといえばフライドチキン――いつから定着したのか、いまやすっかりクリスマス・ディナーの定番メニューだ。ケンタッキーフライドチキン(KFC)店頭のカーネルサンダース人形のサンタコスプレもおなじみの風物詩になっている。

 しかし、この習慣は海外からは奇異に映るようだ。クリスマスを前に、複数の海外メディアが日本のこの習慣を紹介する記事を掲載している。

◆1974年にキャンペーンスタート
 英デイリー・メール紙タイム誌は、「世界の変わったクリスマス・ディナー」を紹介する記事で、日本のフライドチキンディナーを紹介。タイム誌は、「日本人の大半はクリスチャンではないが、一つの伝統が生きている。KFCに行くことだ」と寸評している。

 ハフィントンポストは、「どのようにKFCが日本のクリスマスの伝統になったのか」と題する記事を掲載。記事によると、日本で七面鳥を探すことを諦めた外国人のグループがKFCでクリスマスを済ませたことがあり、KFCは1974年に「クリスマスチキン」キャンペーンを開始。その後キャンペーンは大ヒットとなり、ケーキなどを含むクリスマス・ディナーのフルセットを販売するまでとなったと紹介している。

 『WhyChristmas.com』を創設したジェームス・クーパー氏はハフィントンポストに、「KFCのクリスマスセットは事前予約しなければ買えない」と話した。キリスト教が根付いていない日本では、宗教的な意味合いはほとんどないと説明したうえで、「我々にとってのバレンタインのように、家族で集まったり、カップルがロマンチックなデートをしたりする楽しい日になっている」と語っている。

◆海外の声
 ソーシャルニュースサイトのreddit(1,2)には、ユーザーから以下のような反応が寄せられている。
・変わってるだろ?
・でもちょっとクールだな
・多くの日本人は、チキンは七面鳥じゃないって知らないんだよ
・何だかKFC食べたくなってきた。クリスマスディナーは家族のためにバーレルを買おう
・プレゼントを開けるときに胸焼けすることになる

Text by NewSphere 編集部