“スタジオ芸者”に注意…海外メディアが解説する京都の芸者事情

 日本の芸者は、「Geisha」という英単語があるほど、世界的に有名な日本文化の一つである。しかし、1928年の8万人をピークとしてその後は減り続け、現在は1000人程度であるという(中国CCTV)。

【京都の芸者】
 豪デイリー・テレグラフ紙は、“日本一誇り高い”京都・祇園の芸者について紹介している。

 京都の芸者は、新米のころは舞妓と呼ばれる。少なくとも5年間、踊り、お茶、三味線、小唄等の厳しい訓練を受け、芸妓と呼ばれる一人前の芸者になる。舞妓の間は給料もなく、携帯電話の使用も禁止。コンビニへ行くこともできず、ボ-イフレンドとの付き合いも禁じられ、実家に帰ることができるのは年に2日の休暇だけという厳しさだ。

 服装も舞妓と芸妓では大きく異なる。舞妓は髪に花のような飾りをつけるが、芸妓はつけない。舞妓の帯は長く下がっているが、芸妓は四角に折り畳む。舞妓は「おこぼ」を履くが、芸妓は草履を履く。

【観光客向けのサポート】
 京都を訪れる多くの外国人観光客は、芸者の写真撮影を楽しみにしている。米CNNは、Windows to Japan株式会社の創業者アヴィ・ルガシ(Avi Lugasi)氏による、「祇園に行く前に知るべき7つのこと」という記事を掲載した。同氏は京都に20年以上住み、芸者の撮影方法や予約などをサポートしているという。

・マナーを守って撮影を。歩いている芸者の前に立つ、追いかける、客と一緒の時に撮る、などは避けること。ひと声かけてから撮影することが望ましい。
・夕方の時間帯が撮影にベスト。伝統的な町家を背景にして撮るのがよい。京都の五花街のなかでも祇園甲部、祇園東が最も有名な場所だ。
・観光客でも芸者の格好になることができ、記念写真を撮ってくれるスタジオもある。値段は1~4万円と安くはない。
・逆に、町なかで写真撮影に応じているような芸者は、こうした観光客の「スタジオ芸者」であることがほとんど。本物と勘違いしないように注意。
・本格的に芸者遊びをすると10万円程度の値段がかかる。観光客に人気の芸者遊びは90分~2時間程度のもの。3150円でお茶、生け花、踊りがセットになっている、手ごろなものもある。

【東京の芸者】
 一方、中国CCTVでは、東京・浅草の芸者を紹介している。91歳の現役の芸者・浅草ゆう子だ。現在浅草で芸者として働くのは216人。浅草氏は最年長だ。死ぬまで芸者を続けるという。現在も月に20件ほどの予約が入り、芸者として誇りを持って働く様子が記されている。

 また豪デイリー・テレグラフ紙は、オーストラリア・メルボルン出身の芸者・紗幸(フィオナ・グラハム)を紹介している。2007年12月、1年間の修行期間を経て、浅草で正式に芸者としてお披露目した。

 その他、ウェブ上では、芸者に扮するための着物の着方、化粧の仕方、髪形の整え方まで紹介されている。日本人形のような芸者姿は、世界から憧れられているのかもしれない。

Text by NewSphere 編集部