仏、「同意なき営業電話」を禁止 違反企業に罰金最大6800万円

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 フランスは来週、強引な売り込みから消費者を守り、詐欺的な商行為から被害を受けやすい人々を保護することを目的とした新法に基づき、事前の同意を得ていない相手への電話営業(テレマーケティング)を禁止する。

 マクロン政権が後押ししたこの法律は、8月11日に施行される。

 複数の国がオプトアウト(拒否)方式を導入してきたが、フランスは、より厳格な義務的オプトイン(事前同意)方式の方が効果を上げると期待している。

 この法律と、予想される影響についてまとめた。

◆長年にわたる消費者の不満
 これまでフランスでは、営業電話を受けたくない人は、政府が運営するサービスに自分の電話番号を登録する必要があった。しかし消費者団体によると、一部のコールセンターはこのリストを無視していたという。

 「今後、企業は消費者から事前の同意を得ずに連絡することを禁じられる」と、競争・消費者問題・詐欺防止総局の首席補佐官、アリス・ヴィルコ氏は述べた。「同意はいつでも撤回できる」

 政府は、この法律が長年にわたる消費者の苦情に対応するものだとしている。当局の推計では、フランスでは約4分の3の人が毎週少なくとも1回、事前の同意を得ずにかけられた営業電話を受けており、それ以上の電話を受ける人も多い。

 2024年には、11の消費者団体が共同で禁止を求め、「固定電話と携帯電話の双方にかかってくる無数の望まない営業電話によって、消費者が執拗に悩まされている。こうした侵害行為は、日常生活の当たり前の一部になってしまった」と非難した。

 議会は昨年、電話営業を規制するこの法律を可決した。

◆違法な営業電話、最大37万5000ユーロの罰金
 違法な電話をかけた個人には、1件につき最大7万5000ユーロ(約1400万円)の罰金が科される可能性がある。企業の場合は、1件につき最大37万5000ユーロ(約6800万円)の罰金が科される可能性がある。

 ただし、例外もある。消費者は、例えばフォームの同意欄にチェックを入れるなどして、営業電話を受けることに同意できる。また企業は、既に契約関係にある顧客に対しては、新たな商品やサービスの案内を目的に連絡することができる。

 消費者は、政府のウェブサイトを通じて、事前の同意を得ずにかけられた営業電話を通報することができる。

 ヴィルコ氏は、アイルランドを拠点とする企業が昨年、電話勧誘拒否リストに登録していた人々に電話をかけ、フランスの従来の電話営業規則に違反したとして、600万ユーロ(約11億円)の罰金を科された例を挙げた。

◆他国でも電話営業を制限
 隣国ドイツでは、2009年から同様の禁止措置が導入されている。

 オランダは先月、電話営業に関する規則を強化した。同国では既に、事前の同意を得ていない相手への営業電話を禁止していたが、現在は事前の許可がなければ、企業が自社の顧客に販売促進の電話をかけることも認められていない。

 このほか多くの国は、オプトアウト方式を採用している。

 アメリカでは、望まない営業電話を減らすため、全国的な「電話勧誘拒否」登録制度を利用できる。カナダにも独自の電話勧誘拒否リストがあり、イギリスでは「電話勧誘拒否サービス」が設けられている。

 イギリスでは、電話を受けない意思を登録した人に電話をかけた企業に対し、1件につき最大50万ポンド(約1億円)の罰金が科される可能性がある。

By SYLVIE CORBET Associated Press

Text by AP