「これぞスバル」フォレスターのあふれる魅力、米メディア称賛

 安全性の重視は、非常に日本企業らしい姿勢だと受け止められている。トルク・ニュース誌は北米でフルモデルチェンジを遂げたアウトバックが注目を集めていると述べたうえで、新型フォレスターがそれでも同社のフラッグシップ・モデルなのだと位置づけている。その理由として「2020年型フォレスターは、日本の自動車会社が何を重視しているかを顧客に示している。新型フォレスターが重要視するのは安全技術だ」と解説する。ヨーロッパでは安全テストのユーロNCAPで最高ランクの5つ星を獲得しており、その評価値はメルセデス・ベンツさえ上回るほどだ。トルク・ニュース誌は「安全性はスバルのコア・バリューだ」と述べ、視線認識による脇見運転の警告システムや車線逸脱警報など、スバルが導入を進める先端技術を紹介している。

♦︎運用コスト抑える
 幅広い用途と安全性能でアピールするフォレスターだが、さらにランニングコストの低さも見逃せない特徴だ。KBBは各車種の5年運用コストを試算しており、フォレスターはコンパクトSUV部門で最優秀賞を受賞した。「この(2020年型)フォレスターは、一台のSUVが冒険心にあふれ、効率に優れ、そして実用的かつ安全であることが(同時に)実現できることを証明した。並行して、低いランニングコストを数年間もずっと誇りながら」と記事は述べ、フォレスターのマルチな才能を讃えている。

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Text by 青葉やまと