睡眠不足がもたらす10の悪影響 危険な「大丈夫」の勘違い
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◆より良い睡眠のために
最後に、より良い睡眠のためのヒントをいくつかご紹介したい。英国民保健サービスは、睡眠不足を睡眠以外の何かで補うことはできないと断言している。十分に寝ることだけが唯一の解決法だ。さらに、一晩だけ長めに寝たからといって長年の睡眠不足の借りを返せるものでもなく、数週間の長期にわたって十分な休養を取る必要があるという。始めるタイミングとしては週末が良いようだ。疲れを感じた時間にベッドに就き、目覚ましはセットせず、身体が自然に目覚めるのを待つ。初めは10時間ほど寝てしまうだろうが、やがて身体が回復するにつれて正常な時間で起きるようになってくるはずだ。
仕事に追われている状況ではなかなか難しい贅沢なライフスタイルにも思えるが、そもそも仕事と生活の関係を見直すべきだというアドバイスもある。睡眠の推進活動を担っている米国睡眠協会は、生活のなかで睡眠の優先度を上げるよう提言している。仕事や付き合いが睡眠時間を奪わないよう一定の線引きを心がけることが重要だという。就寝・起床については一定のスケジュールを決め、比較的時間にゆとりのある週末でもそれをキープするとよいようだ。曜日を問わずタイミングを一定化することで、睡眠のリズムが乱されることが少なくなる。ほか、ストレッチや歯磨きなどベッド前の作業をルーティン化することも寝やすさにつながると同協会は紹介している。
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