子供が幸せになる育て方・10の科学的ヒント 親の生き方も影響
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3. 失敗を責めない
子供に用事を任せたときは、結果がどうであれ挑戦したことを褒めるだけの余裕をもちたい。2014年の研究によると、プロセスを褒められた子供は長期的により大きな成功を経験しやすいという。結果にばかり注目せず、タスクに集中して努力したことなどに触れてあげよう。失敗自体も大切な経験であり、子供がステップアップしたことに間違いはない。万一ひどい失敗をしても、怒鳴りつけることだけは避けたい。家庭環境を一気に悪化させてしまうだろう。
4. 我慢を身につけさせる
忍耐力の大切さを物語る実験に、スタンフォード大学の研究者が行った「マシュマロ・テスト」がある。4歳の時点で目の前にあるマシュマロなどのおやつを我慢できた子供は、将来の学業成績が平均をはるかに上回った。この実験には正確さを疑う声もあるが、少なくとも自制心の欠けた子供が誘惑に流されやすいことは事実といえるだろう。求めるものを次から次へと与えるのではなく、我慢強さを鍛えることも意識したい。アメリカの研究では、モノよりも思い出作りに時間とお金を投じた方が幸せを感じやすいという結果も出ている。