北朝鮮の真の姿を伝える20のこと 地下には10兆ドルのお宝が眠る?

Pyongyang Press Corps Pool via AP

♦︎たびたび囁かれる死亡説
 2020年4月、金正恩氏の死亡説が世界を駆け巡った。重要な行事に姿を見せなかったことから何らかの異変が起きたのではとの憶測が広がり、その後、心臓手術の失敗で死亡したとの未確認情報が複数のメディに掲載されている。空白期間を経て工場の落成記念式典に姿を現したが、その容姿の細部が以前と異なることから、こんどは影武者説が飛び交うことになった。輪郭、前歯の形、ほくろの有無などが違うとの指摘が出ているが、真相は闇の中だ。2014年にも姿を見せなかった期間があり、その際には軍部のクーデターによる失脚が囁かれていた。6週間ほど後に公式の場に姿を現しており、国営メディアは手術を受けていたのだと説明している。

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♦︎テレポートはできない
 偉大な統率者として北朝鮮の国民が畏敬の念を抱く金正恩氏だが、さすがに瞬間移動はできない。つい最近になって、このような事実を国営メディアが正式に認めた。金正恩氏本人も記事のなかでこれを追認している。客観的に考えれば当然の事実とはいえ、歴代の最高指導者を神格化してきた同メディアがこうした事実を認めるのは異例のことだ。背景にはイメージ戦略の変化があると考えられている。従来の神格化されたイメージから舵を切り、より国民に親しまれる存在としてアピールしてゆく狙いがあるようだ。

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次は 北朝鮮崩壊なら各国はどう動くのか?




Text by 青葉やまと