「世界の恐ろしくも美しい橋」20選 足元はガラス張りの橋、ツルだけでできた日本の秘境の橋も

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◆6. 160年前の木造橋「ウー・ベイン橋」
 原始的な素材といえば、木製の橋の恐怖もなかなかのものだ。ミャンマーの「ウー・ベイン橋」は、160年以上も前に架けられた木造橋だ。タウタマン湖の湖上およそ1.9キロにも渡り、木材だけでシンプルに組み上げられた橋桁が延々と続く。油分を多く含み、腐食に強いとされるチーク材で構成されるが、さすがに年月には勝てず。いまではすっかり腐敗が進み、床版に一歩踏み出すたびに軋みが響く。橋桁の基礎はところどころ洗い流されており、隣の桁に支えられて浮いているだけの状態だ。水面下の状態はあまり考えないほうが、幸せに渡れるかもしれない。

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◆7. ゴーストタウンに再び活気「オジュエラ橋」
 同じ木造の橋でも、環境によって雰囲気はガラリと変わる。メキシコ北部、マピミの町の郊外には、閉山した金鉱山がある。金が出尽くした後は人が寄りつかず不気味なゴーストタウンとなっていたが、往時使われていた巨大な木製の「オジュエラ橋」が観光名所として1991年に復活し、人気の観光スポットとなった。たわむ吊り橋で渓谷を越えるスリルはなかなかのもの。復活にあたっては鋼鉄で強化を図り、安全性はしっかりと確保されているようだ。

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Text by 青葉やまと