宝くじで18億円と4千万円を獲得した2人 高額当選後の「対照的」な人生

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宝くじを買う人はもちろん、買わない人も、当選して大金を手に入れたら何を買おうか、どこに行こうか、などと想像してしまうことがあるのではないでしょうか。日本では当選者の個人情報は保護されているため、氏名や、その人が賞金をどのように使ったかなどの情報は報道されることはあまりありません。

宝くじに当たって巨額の不労所得を手にすると、その後不幸な人生を送る人が多いという話は耳にすること。浪費した挙句に破産するというのは極端な例としても、当選金をめぐって親族や友人とトラブルになったり、詐欺に遭ったりすることが起こるようです。

宝くじで18億円と4000万円を獲得した2人の男性の「その後」

News.com.auほか複数のメディアによると、1983年にイギリス・ノーフォーク州で生まれたマイケル・キャロルさんは2002年、19歳の時に、1ポンドでイギリスの国営クジを買い、973万ポンド(18億円弱)を当てました。

当時、銀行口座すら持っていなかったマイケルさん。贅沢を望まず一部を親族にプレゼントし、残りで釣りを楽しむための家を購入し、債券に投資してその収益で暮らしていくと宣言しました。

しかし、やがてコカインに手を出したマイケルさんは、反社会的行動で刑務所に9か月服役。波乱に満ちた生活はメディアによって取り上げられ、彼は「King of Chavs」としても知られるようになりました。「Chavs(チャヴ)」とは低所得者層の出身で、独特のファッションを好む不良を指す、イギリス独特のスラングです。

マイケルさんの母親は、彼が7歳の時に離婚した後に再婚、離婚を繰り返していました。また彼は、継父の1人から日常的に暴力を振るわれ、自分自身も盗みをはたらいて少年院で過ごしたことも。

決して恵まれたとは言えない環境の中で育ったマイケルさんには、急に大金を手に入れた時の心構えや、そのお金を上手に管理する方法などを親身になってアドバイスする親族や友人はいなかったのでしょう。

2006年にはBBCが、マイケルさんがほぼ破産状態だと報じましたが、この時彼はこれを否定。しかしこの報道は間違ってはおらず、2010年になるとマイケルさんは以前の仕事であった、ゴミ収集の仕事に戻ったのです。

マイケルさんが大金を使い切ってしまった事が報道されると、以下のようなコメントがSNSなどで上がっていました。

「大金と頭の中が空っぽの組み合わせは危険だ」

「そのお金で良い事もできたはずなのに、色々な面で勿体ない」

「彼は自分の好きなようにお金を使ったんだから、ヒーローだよ」

そして2023年7月、The Irish Sunが40歳になったマイケルさんの現在の生活を報じました。

現在スコットランドに住んでいるマイケルさんはSunに「シャンパン、コカイン、そして女性たちに大部分のお金を使いました。私は毎月1回パーティーを開き、最大で5万ポンドを費やしたこともあります」と語っています。マイケルさんはパーティーのほか、コカインを買うためにひと月2,000ポンドも使っていたと語っています。

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Text by 千草ルシア