世界のコロナ不謹慎事件20 有名人らの失言、不適切行動、便乗商法

Tinseltown,yakub88,Shaun Jeffers / shutterstock.com

♦︎11. 医師の発言で波紋
 フランスのテレビ番組に登場した二人の医師の見解に、批判が集中している。二人は新型コロナウイルスの待望のワクチンについて、アフリカで治験を行うことが妥当だとの認識を示した。アフリカの人々の人命を軽視するとも取れるこの発言に対し、人種差別だとの指摘が相次いでいる。サッカー・オーストラリア代表ディフェンダーのダヴィド・アラバは、「信じがたい」「皆で一丸となってウイルスに立ち向かうべき」と述べた。彼のみならず、アフリカの複数の代表選手が苦言を呈している。

関連:WHOも利用か 国際機関で影響力を高める中国

♦︎12. コロナ・チャレンジで感染
 SNS上の流行は良い方向にも悪い方向にも働く。善意をリレーするアイスバケツ・チャレンジが流行ったこともあったが、昨今多く見られるコロナウイルス・チャレンジは悪ふざけ以外の何物でもない。感染リスクの高いドアノブや便座などを舐める動画を投稿するものだが、ついには実際の感染者を生んでしまった。TikTokのインフルエンサーである21歳のアメリカ人男性は、便器を舐める動画を投稿した数日後、コロナウイルスの検査で陽性だったことを別の動画のなかで告白した。病院のベッドに横たわる姿が痛々しい。

次のページ 「コロナウイルス・カクテル」を発売する商魂たくましいドリンクメーカー




Text by 青葉やまと