世界の「エネルギー安全保障」ランキング 日本は何位? 供給安定性と公平性で分析
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中東情勢の緊迫化や資源価格の変動を背景に、「エネルギー安全保障」への関心が世界的に高まっている。安定したエネルギー供給を維持できるかは、国家経済や市民生活を左右する重要課題となっている。
世界エネルギー会議(WEC)が公表した『World Energy Trilemma Index 2023』を基に、「Energy Security(供給安定性)」と「Energy Equity(公平性)」の平均値から、各国のエネルギー安全保障力を独自に算出した。環境性能を示す「Environmental Sustainability(環境持続性)」は含めていない。
供給安定性は、エネルギー需要を安定して満たせる能力や、供給網の強靱(きょうじん)性などを評価。一方、公平性は、家庭や企業が安価かつ安定的にエネルギーを利用できるかを示している。
本記事では、独自ランキングの上位20か国を紹介する。
◆20位 オランダ 79.8

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供給安定性スコア:64.4
公平性スコア:95.2
ロッテルダム港を抱える欧州有数のエネルギー物流拠点として知られる。天然ガスや液化天然ガス(LNG)の受け入れインフラも整備されており、欧州のエネルギー供給網で重要な役割を担っている。ロシア産ガス依存低下後は、代替供給網の一角としても存在感を高めた。
一方、国内の巨大ガス田「フローニンゲン」の縮小により、自給面では課題も抱える。供給安定性スコアは64.4と上位国の中ではやや低めだったが、家庭や産業向けに安定したエネルギーアクセスを維持しており、公平性スコアは95.2の高水準となった。




