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「移住したい国」トップ10 日本の順位、その理由は? 26か国4800人調査

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人はなぜ国境を越えて暮らすのか。国際送金サービスを展開するレミトリーは、この問いに答えるべく、26か国の成人約4800人に「移住したい国」と「その国を選ぶ主な理由」を尋ね、結果を可視化した(データは2025年8月時点)。

集計のトップ要因は「生活の質」「その国ならではのライフスタイル」「仕事機会」の順で、日常の充実や働き方の選択肢が移住の意思決定を押し上げている。

本稿では「移住したい国」トップ10について、回答で多かった主因を順位順に簡潔に整理する。上位にはヨーロッパの国が多く、日本も上位に入った。

◆10位 ドイツ

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移住の最大動機は「生活の質(1位)」だ。安全な都市、社会的ウェルビーイングへの配慮、信頼できる公共交通やインフラが、日常の安定感と効率を支える。次に金銭・経済面の魅力が強く、その具体要素として「仕事機会(2位)」と「強い経済(3位)」が挙がる。

エンジニアリングやテクノロジーはもちろん、医療や研究など新たな分野にも門戸が開かれており、経験を生かしつつキャリアを再設計しやすい。

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さらに「医療制度(5位)」への評価が高く、居住者は幅広い医療サービスにアクセスできる。「都市の魅力(7位)」も日々の刺激となり、ベルリンの文化的多様性やミュンヘンの洗練が生活の彩りを増す。

「多様な景観(11位)」――北海沿岸からライン川流域、アルプス山麓まで――はオフの過ごし方の選択肢を広げる。生活基盤の堅牢さとキャリア機会、都市文化と自然の近さがバランスよく重なり、定住先としての説得力を高めている。

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Text by 切川鶴次郎