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1位は日本の… 人口あたり「星付きレストラン」多い都市ランキング・トップ15

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世界中の美食家たちを魅了するミシュランガイド。その星を獲得したレストランの数は、各都市や国の食文化の豊かさを示す指標の一つである。しかし、単に星の数を追い求めるのではなく、人口あたりのミシュランレストラン数に注目することで、真の「美食密度」が見えてくる。

料理情報サイト『シェフズ・ペンシル』が昨年、世界の50万人以上の都市を対象に各都市のミシュランレストランの密度を計算し、調査結果を発表した。ワシントンDC、アントワープなど意外な都市が上位にランクインし、大規模都市における美食密度の違いとともに、それぞれの都市が独自の食の魅力を持っていることがわかる。

以下では、人口あたりのミシュランレストラン数が多い上位15の都市を紹介し、世界の美食地図を紐解いていく。次の旅先選びの参考に、あるいは新たな食の発見として楽しんでほしい。

15位 オスロ(ノルウェー)

Ana Flasker / Shutterstock.com

星付きレストランあたりの人口:6万4458人
星付きレストランの数:11
人口:70万9037人

オスロは北欧の豊かな自然と伝統的な食文化が融合した美食都市である。フィヨルドで獲れた新鮮なシーフードやノルウェー産のジビエが豊富にそろい、地元食材を活かした創作料理が楽しめる。近年はミシュラン星付きレストランの増加も著しく、モダンで洗練されたノルディック料理が注目を集めている。オスロの食文化は、持続可能性と季節感を重視しており、地元の農産物や魚介類を用いた料理が観光客や地元民の舌を魅了している。

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Text by 白石千尋