◆1位：日産 スカイライン GT-R

日産自動車

日産 スカイライン GT-Rは、日本の高性能車を象徴する名前として海外で強いブランド力を持ち、世代を超えて「ジャパニーズパフォーマンス」の代名詞になった。四輪駆動や高度な制御技術を武器に、サーキットでの速さと公道での扱いやすさを両立した点が特徴だ。とくにR32以降はレースでの活躍や性能評価が国際的に広まり、走りの実力で伝説化した。直列6気筒ターボを核にしたチューニング文化とも結び付き、海外では高出力化のベース車としても定番になっている。一方で、見た目はセダン由来の実直さが残り、過激な性能を内側に隠す佇まいが魅力だ。いまでは良質な個体の減少に加え、輸入規制の条件を満たす年式が来るたびに需要が跳ね上がり、相場の上昇が続いている。速さ、物語性、改造文化が重なって国境を越えた名車になった日本製クラシックである。

日本車クラシックの魅力は、速さや希少性だけではない。時代を超えて通用する設計思想が、いまも海外で愛される理由だ。

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