世界の恐ろしい熊害事件10選 100年前の北海道の悲劇、世界最悪のインドの人喰いグマ…
|
|
◆9.日本史上最悪の熊害
1915年12月、北海道の三毛別で、日本史上最悪ともいわれるクマ被害が発生した。体重340キロ、全長約2.7メートルの巨大なクマが、女性や子供など10人ほどを殺害した。このクマは十数日間にわたり被害者らの家に忍び寄り、次々に人間を襲った。町は銃を持たせた警備隊を組織したが、クマによる連日の攻撃を止めることはできなかった。クマは何度も銃を放たれたが集落に戻ってきている。最終的に射殺された。
◆10.胸騒ぎの緊急メッセージ
最近では2023年、カナダのバンフ国立公園でバックパッキング旅行をしていたジェニー・ガッセさんとダグ・イングリスさんの夫婦が、グリズリーに襲われて死亡した。夫婦は「クマ攻撃、重傷」との短く切迫したメッセージを衛星経由で送信しており、その後、傷が原因で亡くなったとみられる。夫婦ともにベテランのバックパッカーで、十分な知識と準備を有していた。
キャンプ地に到着した対応チームは、木に吊るされたクマ対策用の食品バッグを発見。現場では使用済みのクマよけスプレーも発見され、夫婦がクマに気づき追い払うための対処をしたとみられる。後にメスのクマが発見されており、歯が悪く、その時期にしては脂肪が少なく痩せこけていたという。ともに62歳の夫婦は愛犬とともに紅葉狩りに出ていたが、愛犬も現場で命を落としている。