「世界一忙しい日本の先生」部活動の負担軽減のためにできることとは?

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日本の先生は、実は世界一忙しい。

OECD(経済協力開発機構)の国際教員指導環境調査(TALIS)によると、日本の教員の仕事時間は加盟国の中で最長で、調査参加国平均が週38.3時間に対して、日本の先生は週53.9時間も働いている。

特に課外活動の指導(日本においては多くが部活動と推察される)は、調査参加国平均の3.7倍にあたる週7.7時間と大きな負担になっている。この状況は、先生たちの心身の疲弊を招き、教育の質の低下にもつながりかねないと危惧されている。

◆進む「部活動離れ」

笹川スポーツ財団の調査によると、近年は部活離れが進んでいるようだ。2015年からの推移をみると、中学校期、高校期の男女ともに運動部活動への加入割合は減少傾向にある。例えば、中学校期男子の加入割合は、2015年には74.4%であったが、2023年には64. 1%と10ポイント以上減少した結果だ。

近年は、校外のプログラミングスクールや英会話教室など部活動以外の場での学びを選ぶケースや、オンラインゲームなどの趣味の時間を優先する生徒も増えている。しかし、生徒の価値観の変化だけが原因ではない。

前述の「世界一忙しい日本の先生」の部活動に関わる負担が深刻であることも、部活動離れの要因だ。部活動の指導は基本的に教員の「業務外」とされているものの、実際には放課後や週末の時間を削って指導にあたるケースが多く、顧問を担当する教師の負担が大きくなる。

公益財団法人日本スポーツ協会の調査によると、中学校では2.7%、高校では6.2%の教員が「実技指導を行う人がいない部活動」を担当しているという。指導を行える先生がいない、そもそもなり手がいないという部活動顧問の不足が深刻な問題として、各地の教育委員会でも問題視されている。

◆部活動を続けるためにできること
学校が部活動を続けていくためには、先生たちの負担の軽減が不可欠だ。部活動においては、部費の集金や会計処理、保護者への連絡、備品管理、大会やイベントの参加手続きなど、多岐にわたる事務作業が発生する。これらの作業は、先生たちが生徒と向き合う時間を圧迫し「世界一忙しい先生」の一因となっている。

◆スクウる。で新しい部活動へ
部活動の事務作業を効率化するために、部活動管理システム「スクウる。」の導入が有効だ。「スクウる。」は、部活動に関わる事務作業を自動化し、先生たちの負担を大幅に軽減することができる。

具体的には、「スクウる。」は以下のような機能を提供している。
・部費の集金:生徒から部費を徴収し、領収書を発行する。
・会計処理:部費の収支を管理し、会計報告書を作成する。
・保護者への連絡:部活動の予定や費用などを保護者に連絡する。
・備品管理:部活動に必要な備品の購入や管理を行う。
・大会・イベントへの参加手続き:大会やイベントへの参加に必要な手続きを行う。

導入前・導入後のシミュレーションより約53%の時間削減につながることが期待されるという。

また、「スクウる。」を導入することで、部費の集金状況や会計処理が可視化され、部活動費の透明性が向上し、部費の不正利用などのトラブルを未然に防ぐことができる点も魅力だ。「スクウる。」は、カードレス、暗証番号レスおよびID/パスワードレスで決済ができる特許技術「ROUTE PAY(ルートペイ)」を用いた次世代決済を活用し、安全なスマホ払いを実現している。

部活動は、生徒たちの成長にとって貴重な機会である一方で、日本の先生たちが「世界一忙しい」状況に陥っている原因にもなっている。「スクウる。」のようなDXソリューションを積極的に活用し、教育の現場が無理なく部活動を続けていき、生徒や保護者を含め安心して部活動に参加できる環境づくりが今求められているのではないだろうか。

提供:株式会社PAY ROUTE(ペイルート)


Text by NewSphere 編集部