今、改めて考えたい「大切なものを、守り抜くということ。」提供:日本生命保険相互会社
大学受験を間近に控えた娘を、父の視点で優しく見守っている。しかし、よく目を凝らすと違和感に気付く。朝食のシーンの鏡や、塾のシーンのガラスに父の姿が映っていない。
映像の後半に紐解かれるが、この動画は父を亡くしたばかりの受験生と、その娘を見守る父の物語を通じて、保険の大切さ、保障の必要性を改めて伝えるために日本生命が制作したものだ。日本生命によると、生命保険の必要性について考えることは、大切なもの、あるいは人生そのものを考えることであり、今回の動画は「大切なものを、守り抜くということ。」をテーマにしているという。
昨今の生命保険会社のCMでは死亡保障の必要性を直接的に描く作品が少ない。しかし、生命保険の歴史を鑑みると、死亡保障は生命保険の原点であり、この動画はその原点を考えさせてくれる。
中世ヨーロッパで商人たちは職業ごとに同業者組合「ギルド」を組織していたが、このギルドに生命保険の起源を求める説がある。ギルドでは、同業者同士で仕事に困った時の資金援助、病気や怪我の時、死亡した時の遺族への生活援助などをしていたという。そして、17世紀のイギリスでは教会牧師たちが組合を作り、死亡時に遺族へ生活資金を出すために保険料を出し合う制度を始めた。しかし、この制度では全員が同じ金額を支払っており、年齢と死亡率の関係が考慮されていなかったため、程なくして組合は解散した。
18世紀になるとエドモンド・ハレー(ハレー彗星の軌道計算などの業績で知られる天文学者)により、実際の死亡率に基づいた生命表を元に合理的な保険料を計算した「生命保険」が作られ、公平な保険料分担が実現し、持続可能な仕組みとなった。
このような生命保険の歴史を考えると、その原点は、死亡という人生最大のリスクに直面した時に、遺された家族を守り抜くためお互いが助け合うこと、と言えるのではないだろうか。生命保険の歴史を踏まえて、冒頭の動画が訴えかける「大切なものを、守り抜くということ。」というテーマについて、改めて考えてみてはいかがだろうか。