日本人の睡眠時間、世界最短 世界平均より1時間近く短く
仕事でベストな成果を上げたければ、寝る間を惜しむような働き方は逆効果かもしれない。スイスのスリープ・サイクル社が発表したデータによると、十分な睡眠を取って働いている国ほど生産性が高いという傾向が見えてきた。北米・オセアニア・ヨーロッパの国々がほぼ7時間以上の睡眠を確保しているのに対し、残念ながら日本は平均6時間15分強で世界最短の睡眠時間となっている。
◆アジアで常態化する睡眠不足
スリープ・サイクル社はモバイルデバイス用の睡眠トラッキングアプリである「スリープ・サイクル」を提供しており、公表されたデータは世界のユーザーから寄せられた実際の睡眠時間を集計したものだ。世界平均は7時間12分となっている。
地域別に見ると、トップのニュージーランドを含む北米・オセアニア諸国が最も十分な睡眠を取る傾向にあり、すべての国で7時間15分以上の平均睡眠時間を確保している。次いでヨーロッパも比較的長く、ほぼすべての国で7時間以上となった。中東・アフリカはばらつきが大きいが、平均すると7時間前後を確保している。一方でアジアはほぼ全域で7時間を切る結果だ。
最長のニュージーランドの7時間45分弱と比較すると、ワースト2位の韓国が6時間30分弱、日本は最下位で6時間15分強となっており、ニュージーランドとは1時間以上の開きがあることになる。
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