アメリカの成功者たちの朝は6時半から? 運動、瞑想、読書などで一日に活力
◆じっくりと睡眠
朝早くからアクティブに、とは異なる道を行く成功者もいる。アマゾン共同創設者のジェフ・ベゾス氏は、夜はたっぷり寝て、子供たちと朝食をともにする。本格的に活動を始めるのは朝10時ごろになるという。米インク誌によると、ゆとりの時間を重視するこのアプローチは、ビジネスにおいて優れた判断をするのに有益だ。常に目の前のタスクに追われているようでは、大局を見失ってしまう。時速100マイル(約160キロ)で走っていても、見当はずれの方角に向かっていては意味がない、と記事は例えている。ベゾス氏は、一日に求められる重大な判断は3つほどであると心に留め置くことで、意識的に質を優先しているのだという。
睡眠時間の重要性については、NYTも取り上げている。睡眠時間は翌日のパフォーマンスに直接影響するほか、睡眠不足は糖尿病や心疾患など慢性病との関連も指摘されている。多くの人は7時間から9時間の睡眠を必要とするため、7時間未満の睡眠が続いている人は、遅かれ早かれいつか影響が出てくるだろうと警鐘を鳴らす。
◆無理せず臨機応変に
ルーティンを自身に課す場合でも、厳しすぎるルールを設定しては逆効果だ。インク誌は、実業家たちの習慣を紹介している。テスラCEOのイーロン・マスク氏は会社のデスクの下で就寝し、ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏は5時起きを推奨、アップルCEOのティム・クック氏は日の出前の3時45分に起床している。朝の時間は、それぞれエクササイズや瞑想などに勤しんでいるという。
しかし、早くから出社したとしても、必ずしも生産性に寄与しないというのが同誌の主張だ。科学的な研究により、最適な頭脳労働ができるのは一日に4、5時間ほどだとわかっている。5時に起床してせっせと働いても、同僚が出社してくるまでには生産性が低下していることになる。体に合った無理のない時間に目覚まし時計をセットする方が効果的だ。
また、NYTは、時に柔軟にパターンを崩すことも必要だと説く。例えば家族との旅行中なら、ジム通いの習慣に固執して現地でもジムを探す必要はなく、代わりに近場をジョギングするのも良いという。さらに、仮に病気などでルーティンを行えない日があっても、過度に自分を責める必要はないとのこと。成功者の多くは中断を気にせず、できるだけ早く再開すれば問題ないと考えている。ときには気楽に構えることも成功への近道のようだ。
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