親御さん、気をつけて!子どもの認知能力の成長は軽度の睡眠障害でも妨げられる

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◆ぐっすり眠る
 研究の対象者に深刻なOSAを経験した子どもは一人もいなかった。このことから、比較的軽度な睡眠呼吸障害であっても、それ以外は至って健康である子ども達に認知能力の遅れを生じさせるに十分であることがわかる。子どもの軽度のOSAは気付かれなかったり認識されない事も多く、現段階ではどの程度のOSAが治療する必要があるのかという一致した意見もないため、これは重要な指摘である。

 また長時間の睡眠を取った子ども達は、恐れ、緊張、不満などの情動性症状がより少ないこともわかった。これまでの研究結果により子どもの睡眠障害の治療は通常、惰動性症状の改善につながるということがわかっていたので、うなずける。子どもの時の睡眠障害は大人になってからの不安障害をも予測可能であるという事までもが明らかになった。

 しかし、ダウン症の子ども達に関する研究結果は食い違ったものであった。このグループでは睡眠呼吸障害を経験する子ども達の方が実際には言語理解能力が良く、より多くの動きやジェスチャーを会話の中に取り入れていることが明らかになった。これらの子ども達は典型的な発展段階の子ども達よりも長い睡眠時間をとっている。つまり、睡眠呼吸障害により生じる悪い影響を、睡眠時間を長く取ることで防ぐことが可能であるのだ。

 これらの調査の結果として、睡眠は子どもの認知能力の成長に影響する一つの要因に過ぎないことがわかる。しかしながら、軽度の睡眠障害も認知能力発達の妨げと関係しうることから、睡眠障害に早期に対応することの重要性が分かる。早期に対応するかしないかが、就学時に達する際に大きな違いをもたらすかもしれない。

This article was originally published on The Conversation. Read the original article.
Translated by Conyac

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