アメリカ最大の日本食ファストフードチェーン Sarku Japanの正体

 アメリカのショッピングモールを訪れると、フードコートでよく目にする日本食チェーンがある。そのチェーンの名前は、Sarku Japanだ。Sarkuとは、もちろん日本語にはない言葉であり、何を意味しているか判明していない。

 Sarku Japanは1987年に設立され、現在ではアメリカの34の州と、プエルトリコ、南アフリカに合計で250以上の店舗を構える一大ファストフードチェーンに成長しており、日本食チェーンとしてはアメリカで最大だという。シグネチャーとして、「Teriyaki Sause(照り焼きソース)」を挙げており、各店舗で手作りしているという。人気メニューはその照り焼きソースで鶏肉や牛肉、エビを炒め、ご飯の上に茹でた野菜とともに盛り付けた「Teriyaki Combos」だ。他にも、天ぷらや寿司などのメニューもある。

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 写真の「Chicken Teriyaki」のルックスを見ると、これが日本食なのかと疑問を持つ人も多いだろう。実際に食べてみると、照り焼きと鶏肉の組み合わせであれば焼き鳥に近い味ではあるものの、ライスはインディカ米であるし、日本では目にしたことがない料理だ。あえて近い料理を挙げるとすれば、焼き鳥丼だろうか。ちなみに写真の「Chicken Teriyaki」は6.89ドル、隣の緑茶は1.19ドルだった。

 Sarku Japanが掲げるミッションは、「新しい方法で伝統的な日本食を、日本以外の国に共有する」ことだという。食文化が他国に広まる際には、その国の食文化、味覚などに合わせてローカライズされる。これまでも日本食は様々な解釈で世界に広まっており、Sarku Japanも新しい方法での日本食の解釈なのかもしれない。しかし、Sarku Japanは巨大なチェーンであり、このような料理が日本食のスタンダードとして理解されるとしたら、少し残念な気持ちになる日本人も多いだろう。

Photo by Soichi Sakata

Text by 酒田宗一