“気まずい12分” C・ロナウド、日本のTVインタビューに困惑? 海外で話題

 ポルトガル代表の世界的サッカープレイヤー、クリスティアーノ・ロナウドが来日したときに出演したテレビ番組での状況が、海外で話題になっている。

【日本のTV史上最も気まずいインタビュー?】
 豪版インターナショナル・ビジネス・タイムズは、C.ロナウドが出演した22日のスーパーニュース(フジテレビ)について「彼の人生で最も長い12分間だっただろう」と伝えている。

 言葉が通じないインタビューは、経験の浅い相手からのインタビューよりもひどいものだ、と同メディアは言う。出演者のほとんどが日本語しか話さない中、通訳ひとりを介して行われたインタビューの間、しばしばC.ロナウドは「何がなんだかわからない」状況におかれ、疎外感を感じたことだろう、と同メディアは述べている。

 また、スタジオに登場するや「おめでとう」の言葉とともに花束が手渡されたことについても、C.ロナウドは「幾分困惑ぎみに見えた」と同メディアは指摘する。何がめでたいのかよくわからなかったのだろうか、「受け取った花束を即座にスタッフに渡し、下げてもらっていた」と伝えている。

 電子版ワシントン・ポスト紙は、日本のテレビ番組でC.ロナウドがマイケル・ジャクソンのものまねをしている映像を掲載し、「なぜレアル・マドリードのスターがキング・オブ・ポップのまねをしているのかは謎である」と報じている。

【来日の目的は商品の宣伝】
 ジャパン・タイムズによると、ロナウドはMTG社新商品のプロモーションのために来日したとのことである。そのため同番組内でも、自身の完璧に鍛え上げられた体作りへの質問に関連して、イメージキャラクターをつとめる同社のフィットネス商品を紹介した。

 その商品とは、真ん中の部分を口にくわえて頭を上下に振ると左右に広がったパーツが羽のような動きをするもので、あごの筋力を鍛えるフィットネス器具であるという。これをアナウンサーが実演すると「そのせわしく奇妙な動作にC.ロナウドが唖然」としたと英デイリーメール紙の電子版は伝えている。

 C.ロナウドは日本について「素晴らしい国だよ。人々も素晴らしい」と語っているが、この映像から判断するに、むこうしばらく彼が日本のテレビに出演することはないかもしれない、と同メディアは述べている。

【世間の声は”別におかしくなかったけど?”】
 電子版英デイリーメール紙には同番組の映像も貼ってあり、それを見た人々からのコメントが載せられている。しかしほとんどは「メディアが報じているようなおかしな点は何もなかった」という意見だった。

 例えば、唖然としているように見えるのは「ただ通訳される間を待っているだけは?」という見方があり、奇妙と評されたアナウンサーの商品実演についても「C.ロナウドも全く同じ動きを実演している」との意見が寄せられている。これほどのスーパースターだと、ごく普通のリアクションでもその一挙手一投足が誇張されて報じられてしまう、ということなのだろうか。

 また番組中、C.ロナウドが日本の子供たちから映像で寄せられた質問に答えるという場面があった。これについて『Latin Post』は「いくつかの部分は翻訳で落とされてしまっていたが、ロナウドは希望あるサッカー少年少女達によいアドバイスを贈り、スポーツマン精神を貫いた」と伝えている。

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Text by NewSphere 編集部