“太り過ぎ”ハリウッド版ゴジラが世界で話題 アメリカの肥満問題と関連づける声も

 日本では7月25日公開予定のハリウッド映画『ゴジラ(GODZILLA)』が、アメリカで16日から公開される。

 それを控えて公開されたカットに対し、コアなファンたちの間では、ハリウッド版ゴジラのサイズが論争の的となっている。

【元祖日本のゴジラとハリウッド版ゴジラの違いは?】
 1954年に公開された元祖ゴジラと、新作に登場するゴジラの姿は、かなり異なっている。

 多くのファンが指摘する相違点は、首の太さだ。元祖ゴジラに比べ、ハリウッドゴジラの首はかなりズングリしている。元祖ゴジラは、頭・首・肩が人間的にメリハリのあるバランスでつながっている。一方、ハリウッド版ゴジラは、より爬虫類的で、メリハリない太さでつながっている。さらに、腰回り・足回りなども全体的に太っている印象はぬぐえない。

 『ハリウッド・レポーター』は、肥満度が、日本は4%以下なのに対して、アメリカは36%だと紹介。だからこそ日本人は「アメリカ人=肥満」というイメージを持っており、日本人ファンの多くがハリウッド版ゴジラの太り具合を批判している、とみている。

【世界のゴジラファンたちの声】
 ゴジラの肥満度に対しては、国内外からさまざまな反応が寄せられている。

 日本からは、「ぽっちゃりしててかわいい」、「オリジナルより強そうだよ」などの好意的な声に比べ、「コーラとピザで太ったんだ」、「カウチポテト族なんだよ」、「首がない!」などメタボ化したハリウッドゴジラに対して厳しい声が圧倒的に多いという(ハリウッド・レポーター)。

 海外からは、「太っていて当然だよね、アメリカ製だもの」、「太ってるんじゃなくて、骨太なんだ」、「頭と腕が小さすぎるからだよ」など、日本同様にアメリカナイズされて太っていると指摘する声と、ゴジラは太ってみえるだけだと擁護する声の両方があるようだ。

【アメリカナイズしたゴジラの強さは?】
 ゴジラの海外リメイクは初めてではない。ゴジラの体型に注目が集まるのも、アメリカの肥満が社会問題化して久しいからかもしれない

 ハリウッド版ゴジラのサイズアップした分は、ただの脂肪なのか? サイズアップした分、強くなったのか? それは、映画を見てのお楽しみだ。

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Text by NewSphere 編集部